令和3年度 第5回舞鶴市図書館協議会 記録(抄録)

<議事>
(1) 開会
令和3年度 第5回舞鶴市図書館協議会 記録(抄録)
日時:令和4年3月 17 日(木)
午後1時 30 分〜4時 10 分会場:舞鶴市立東図書館研修室

(2) 図書館基本計画策定準備部会 議事前回土産資料 説明
準備部会議題 前回指摘事項の追加調査・訪問ヒアリング追加報告準備部会議題⑦ 市民の声を、前回アンケート調査から再度確かめる準備部会議題⑧ 舞鶴市図書館の課題から、めざすものへの道筋
準備部会議題⑨ 図書館の課題解決型サービスを、再度確かめておく今回土産資料 説明

<会議録>
(1) 開会 (13時30分)
★会長 挨拶
(2) 図書館基本計画策定準備部会 議事前回土産資料 説明
準備部会議題 前回指摘事項の追加調査・訪問ヒアリング追加報告

準備部会議題⑦ 市民の声を、前回アンケート調査から再度確かめる
*質問、意見は以下のとおり

★ 会長
令和2年に図書館が行った市民アンケートの要約と、令和元年の図書館協議会「意見書」の内容について資料説明があり、分館について議論をしておく必要があるかと思う。「身近なところに分館がほしい」という市民の意見があった。これは身体的実感に基づく意見かと思う。
事務局(計画同人)からは、「分館」というものを「サービス」と言い換えて考えてはどうかという提案があったが、これについてアイデアや感想はないか。

★ 委員
近くにあるのは便利だ、という意識があるので、分館をサービスに置き換えるということが理解しづらい。

★ 会長
事務局(計画同人)から詳しい説明をお願いしたい。

☆ 事務局(計画同人)
現在の分館は蔵書も少なく、図書館サービス全体と繋がっていない。分館の近辺に利用 者はいるが、遠くに住んでいて今はまったく図書館サービスを享受していない人もいる。
図書館サービスの組み替えを行い、限られた予算のなかで持続可能な仕組みになるように、舞鶴市全体に平等に届くようなサービスに再編することを図書館協議会でも議論してはどうか。

★ 委員
分館が残るなら、とりあえず安心感はある。けれど「分館」が「サービス」に置き換わ るというと具体的なイメージが持てない。自動車図書館(BM)のサービスポイントに置 き換わるということであれば、分館が無くなってもBMが来てくれるという展望はある。利用者にサービスを合わせるということなら、子どもに対しては学校にBMが来る。よ り便利になるかもしれない。

★ 会長
「分館」という言葉を使うことに議論の硬直化が生じるように感じる。新たな施設に「分館的機能」持たせる、というような議論をするべきであって、アンケートに答えている人は「今制度としてある分館」をどうするかということに拘っている。

★ 委員
加佐分館や大浦会館は、BMを運行すると分館と二重のサービスとなるのだろうか。中分館は、高齢者や親子連れの利用者を見かける。市街地の分館は郊外部とは利用のされかたが違っていて、分館の再編については同じように語れないのではないか。
BMを運行すれば建物はいらなくなる、経済的にも合理化されて、他のBMポイントの拡充にもなっていき、サービスの広がりにつながるかと思う。

★ 会長
いま議論に上っている「分館」は小型の図書館のイメージだろう。「分館」や「拠点」

についてはサービスの形態や範囲について、詳細な説明が必要に思う。
資料⑦-4、3.⑤「地域課題に対応するには地域性をもった分館が必要」とあるが、ここに書かれた「分館」は「拠点」と読み替えたほうがよいかもしれない。
BMサービスポイント、図書コーナーがあるサービス拠点など書き分ける必要があるかと思う。

☆ 事務局(計画同人)
一般的に機能する分館の規模は、蔵書5万冊以上床面積 800 ㎡以上と言われている。

★ 副会長
お店に置き換えて想像すると解りやすい。小さい八百屋や魚屋は身近にあると便利だが、必要な物すべては揃わない。はじめから利用しない人もいるだろう。分館は絵本や料理 本、雑誌など身近な資料を利用するには便利だが、経済書や病気の調べごとには用が足 りない。使い方に合わせて図書館を選ぶ必要がある。
図書館のサービスは蛇口のイメージで例えることができる。水道管のように張り巡らされた仕組みがあれば、小さな拠点でも図書館員に相談ができて、すぐに必要な資料が届き便利になる。その場にある資料の品揃えだけを整えるのではなく、資料が届く仕組みをつくることが「図書館サービス」をつくるのに大切なことだ。

★ 委員
・分館だけが蛇口ではないということか。

★ 委員
分館は開館していればいつでも利用できるが、BMは巡回する日時に合わせて行かなければならない。例えば中分館でも、すべての資料が電算化され検索ができて本館の資料が何日で届く、というようになれば良いと思う。BMだけでは厳しいかなと思う。

★ 副会長
事例としてはあまりないが、配送の仕組みさえあれば、予約・貸出返却のみなら公民館や高齢者施設などどこでもできる。(職員の貸出処理は必要)

★ 委員
図書館を店に例えるとすれば、大きなスーパーは楽しいし、コンビニエンスストアは身近でもっと便利、インターネットで買い物することもできるが、これまですぐ近くにスーパーがあったのに無くなるのはとても不安になる。移動販売車も出かける支度をして

いるうちにどこかに行ってしまう。
将来的にサービスをどうつくるかは別として、現在分館を使っている利用者を取り残さないようにしたい。BM運行や身近に資料が届くようなサービスを始めてから分館を無くすようにしたい。常にアカデミックであるというよりは利用者のニーズや使っている人の気持ちに合わせたサービスにしたい。

★ 副会長
いまの舞鶴市の分館は残念ながら一般的な分館のサービスを行えていない。東図書館・西図書館と分館の資料は横断検索ができないし、貸出方式も繋がっていない。資料の入れ替えも少なく、10年前の資料を置いたままのような状態である。
行政は無尽蔵に運営費を出せない。アメリカでは小さな図書室は地域のボランティアが運営している事例もある。いまの分館はそのくらいの規模で、運営も含めて便利にしていくよう考えていく必要があるだろう。
配送については、山梨県のある村では遠隔地に薬や日用品・食料品を配送する商用ドローンの運行が始まった。自動運転車も運行は目の前に来ている。そういうことも参考にアイデアを出していければと思う。

★ 委員
大浦会館の図書室でも、通っている人にとっては図書館だろうと思う。

★ 副会長
舞鶴市の大部分の市民は今の分館にも通えていない状況にある。言いづらいことではあるが、今後は今のような小さな分館はやめていって、拠点を増やし、広くサービスを平準化すべきだろう。

★ 会長
「分館」という言葉の使い方が難しい。「分館」という象徴ではなく、そこで行われているサービスの中身が問題なんだという議論をしたいのに、制度としての分館を残す残さないの議論になってしまう。シンボルとしての「分館」は横に置きたい。
機能としての分館=拠点が必要で、地域の課題解決に役立つような拠点整備を考えたい。

★ 副会長
今の分館は図書館サービスの機能を果たしていない。存続させるならBMが停まれるようにしたいし、資料をもっと充実させる方向も検討すべきだろう。
身近に無くなるのが嫌だという感情論になるのであれば、今の分館はあまりコストがか

かっていないのでそのままにするという選択もある。今後のあり方は行政側の判断となるだろう。一方で、サービスを充実させるよう市全体の拠点整備を並行して進めていけばよいだろう。

★会長
あそびあむの図書コーナーも議会図書室も見方を変えれば「分館」である。
議会図書室は専門の司書を勤務させたり、(法の成り立ちが図書館とは違うが)図書館の分館となっていて資料の連携がある自治体もある。
あそびあむでは図書購入費を独自に持っているが、そうして図書を買っていると年々予算が圧迫されて貧しくなる事例が多い。こういうところこそ図書館がBMで行くなど連携をとっていきたい。
「分館」とは図書館サービスの機能を伴って運営されているものを言う。血液が通うような仕組みを考えたい。

準備部会議題⑧ 舞鶴市図書館の課題から、めざすものへの道筋
* 質問、意見は以下のとおり

★会長
資料⑧-3、⑧-4について、これは日本図書館協会が公表している『公立図書館の任務と目標』から「達成すべき基準値」を下敷きにした大筋の数字の目標とのこと。
延床面積 4,000 ㎡、これは最低限ではないかと思うが、行政が受け止められるか。
蔵書冊数36.7万冊、開架冊数20.3万冊とあるが、副会長が言われた目標は開架冊数30万冊である。
職員数34人、ここでは専任職員となっているが、現実的には会計年度任用職員も充てないと実現は難しいだろう。現在は専任職員は4人である。
いまの舞鶴市にはハードルが高いと思われるが、かといってレベルを下げて中途半端な中央図書館をつくらないようにしたい。

★ 副会長
図書館ほど「安物買いの銭失い」となりやすい。中途半端なものならつくらないほうが良いくらいで、投資するならしっかりとした図書館にしたい。

★ 委員
図書館は生活や行政など様々なものの情報の中心になると、勉強してきた。
以前、図書館経費の確認をしたときに現在の資料費の少なさに愕然とした覚えがあるが、同じような運営ではだめで、これからやろうとする中央図書館は、舞鶴市がもっと豊か になるような図書館にしなければならない。資料⑧の目標値も最低限だろうと思う。図 書館協議会では何年もかけて検討してきた。市民の皆さんにも理解してもらわないとな らない。 図書館協議会で検討を始めてから、ここ数年で感染症も新しい問題として加わった。そういったことに対する検討も含めて、舞鶴の図書館をよいものにしていきたい。

★ 副会長
『公共図書館の任務と目標』も 2004 年改訂でだいぶ前なので、それ以降の日本の図書館は規模が大きくなっている。「達成すべき基準値」に合わせる必要はなく、むしろこれより大きくなっている、と理解してほしい。資料⑧-4にある同規模自治体の例を見ても基準値より大きい図書館がつくられている。
住民税は日本中あまり違いがないので行政サービスに大きな差はないが、図書館行政に限っては格差が大きく「200 倍の差がある」という説も聞く。どちらに進んでいくか、市民の選択にかかっている。

★ 会長
旧来型の趣味娯楽余暇対応のためだけの図書館は求めない。
市内の中小企業をバックアップする情報センターになる
子ども達の学力向上をバックアップし、学校教育と連携して学習支援を行う
親子連れが押しかける、孤立から助けられるような出会いもある
といった能動的な図書館のイメージをしっかり打ち出したい。そう提案しないと、人員要求も難しいだろう。
「社会課題解決型」「産業発展型」「学力向上型」「弱者救済型」の図書館、というイメージだろうか。

★ 副会長
会長が言われたようなイメージが前面に出ると、そういう図書館には小説や絵本は無いの?と不安になる方がいるようだが、サービスが分かれるわけではない。
趣味娯楽の提供はサービスの裾野として含まれていることであって、私達が目指している図書館は、絵本や小説の貸出などの基本的なサービスは楽々と行い、そのうえで中小企業を支援するような高度な情報提供や癌などの深刻な病気を抱えた人も参考になるような資料を提供できるような図書館である。

★ 会長
2010 年頃神戸市は総合計画で「医療産業都市」を掲げ、ポートアイランドに理化学研究所を含む研究開発都市をつくるために誘致活動を行っていた。その際、定住の決め手となる要件を30代から50代の研究者からアンケートをとったところ、決め手の一番は図書館、二番は博物館・美術館、三番は文化ホールであった。関東方面から移住しようと考えると、京都市はこういった施設が揃っているイメージで移住地に選ばれるが、舞鶴市も移住増加を目指すべきだと思う。その決め手となるのが図書館である。
ベネッセの行った調査では、親子で図書館に通う習慣のある家庭の子どもは成績が良く、
「勉強しなさい」と口うるさく言うだけの家庭の子どもはかえって成績があまり良くない、という結果が出ている。図書館が基礎学力の向上を担っていることの現れかと思う。

準備部会議題⑨ 図書館の課題解決型サービスを、再度確かめておく
* 質問、意見は以下のとおり

★ 委員
資料⑦-1で、BMサービスの対象に高校や国立高等専門学校などは含まれてないが、それはなぜか。

☆事務局(計画同人)
府立高校や国立高専となると府や国の予算で図書購入や学校司書を配置するので、市立図書館の学校支援から外れると考える。他の自治体でも対象とする例は見られない。
十代後半からは図書館のYA(ヤングアダルト)サービスの対象とされていて、自主的に図書館に通う世代と考えられる。学校支援というより個々の利用者サービスに包含されると考える。

★ 委員
資料⑨-1-1(2)3、「幼稚園保育園、病院、老人系施設ともつながる」とあるが、資料⑦-1に挙げた支援学校などは含まれないのか。

☆ 事務局(計画同人)
すべての施設にかかるように「老人系施設など」と記述を追加します。

★ 会長
資料⑨-2-2について、行政情報がきちんと整備・提供されることは大切である。行政

職員にも役に立つし、使いこなしたい。統計情報などはビジネスにも役立つ。
著作権侵害は損害賠償に関わるので、訴訟を抱えるリスクを回避するためにも重要である。学生のレポートでもコピーペーストを指摘することが多いが、理解しておかないと社会に出てから困ることになる。

★ 副会長
著作権については、アメリカでは司書が講習会を行っている。
市民アンケートの結果と資料⑨が裏表になっているように思う。暇がなくても図書館に行かなくちゃ、となるだろう。アメリカでは高学歴の人ほど図書館に通っている。アメリカは競争社会なので、自分で勉強しないと所得が上がらない。競争社会を生き抜くために図書館に行かなければならない、ということだろう。
アメリカの図書館の歴史は、職人が仕事に使うために整備されたことから始まっている。最初から大人を対象として発展していった。ディズニーランドは大人も遊べるとよく言 われるが、欧米の遊園地は産業革命によって仕事が増えて疲れた大人のためのものだっ たそうだ。図書館も同じように例えられる。
普通の人は Google 検索で論文を探すことはできないが、論文でなければ仕事に使えるようなエビデンスにならない。難しいことは専門である図書館員の力で調べてもらう、そういった図書館をイメージするとよいかと思う。

★会長
舞鶴市図書館では資料⑨に書かれたようなサービスをめざす、ということを確認した。キャッチコピーとしては「舞鶴の底力をレベルアップする図書館」など、どうか。

★ 副会長
資料⑨のサービスができるなら、資料⑧で示されたような規模の図書館をお金をかけてつくっても見返りがあるだろう。地域の経済を活性化させて、市役所の税収も上がる。
「税金がかかる図書館から、税金をつくる図書館に」としたい。

★ 委員
アメリカでは図書館が便利で役立つことを皆知っている。なぜそうなのか、考えたい。
舞鶴の図書館がこういった情報の基地をめざすなら、発信力も必要ではないか。私自身はこの会議に出て勉強したので、図書館にそういった役割があることを知ってわくわくしているが、私しか知らないのか、と思う。
図書館のSNS活用について少し調べてみたが、あまり活用しているところは見られない。舞鶴の付近では、福井県おおい町の図書館は Instagram でイベント情報などを発信

している。このくらいはやりたい。この会議で「みなさんに周知を」と言われているが、 SNSでできないのかと思う。愛知県の豊橋市まちなか図書館では、ロゴづくりからはじまって選書の悩み、会議のことなど建物をつくる前から発信していた。

★ 副会長
塩尻市の図書館は市役所に間借りしているような図書館しかなかったが、助走期間から様々な取り組みを行っていて、建設前から図書館ボランティアを募集していた。敷地に人文字を描く、敷地で芋煮会をする、などもやっていた。

★ 会長
いまの舞鶴市の分館の規模なら、その地域の司書資格のある市民団体が指定管理者とな って運営する、ということも考えられる。地域にお金も落ちる。運営するスタッフは中 央図書館で司書講習会に参加し、地域に知識を持ち帰ってもらえればよいのではないか。そういった取り組みが行政と市民の協働にもなる。

今回土産資料 説明

★ 委員
一歩一歩、議論が前に進んでいると思う。
『未来をひらく ゆふいん図書館』は、やさしい文体でわかりやすかった。舞鶴市の図書館が向かっていく方向を見るにも参考になると思った。

★ 委員
新しい中央図書館のサービスについて、副会長が言われた「娯楽本はもちろんのこと」と聞くととても安心する。計画の記述に入れてほしい。

★ 会長
・「娯楽本・一般教養はもちろんのこと」という記述を入れておくようにしたい。

★ 副会長
図書館員も、専門書しか読まない市民、絵本しか借りない利用者と捉えがちだが、一人の利用者の中にも様々なニーズがある。ある日は仕事のため専門書が必要で、別の日は趣味の工作に関する本を探すなど、一人の中にも高度なものからくだらないものまで様々なレベルの知的欲求がある。行政がニーズに応えてきれていないので、あるものし

か利用しないということになってしまうのだが、幅広い資料があれば一人の利用者がいろんなものを使い始める。

★ 委員
「くだらない本」という言葉にひっかかりがあった、ということに気づいた。私の中では「心の栄養の本」と呼んでいる。それを「くだらない」と言われるとズキっとくる。

★ 副会長
図書館員が「くだらない」などと言ってはいけなかった。出版社の人が「『良い本』『悪い本』はなくて、それは読む人が決めるものである」とよく言うが、そういったようなことで「くだらない」という言葉に深い意味はない、と考えていただきたい。

★ 委員
図書館では日本十進分類法(NDC)によって「くだらない本」も「高度な情報がある本」もきちんと内容によって分類され配置されていて、あらゆる年代の人が速やかに情報が引き出せるように図書館の機能を充実させなければいけない、そのように理解した。
市民アンケートに東西図書館を残してほしいという声があったが、実際には施設の老朽化のために運営しつづけるのが難しいと受け止めている。そういった情報をタイムラグなく市民に広めるべきだし、図書館を再編していく必要性も感じた。
サービス拠点は、小学校区や自治会単位など歩いていける範囲につくられて連携させていくと、情報も流れがよいのかなと思った。

★ 委員
私達委員は理想の図書館をつくるためにいろいろ考えていて、そうなったらいいなと思うが、一方で理想を追求しただけの独り善がりの計画にならないようしたい。少なくとも、いま図書館を利用している人はとりこぼさないようにできないかと思う。

★ 委員
この会議で勉強していることが、皆さんに伝わるようにならないか。SNSの活用などできたらよいと思う。アンケートの中にも「結果の開示を希望します」とあった。ホームページ掲載というのは、自ら探して見に行かなければならないので届きにくい。SN Sでは通知が来る。ネットを使わない人でも、いろんな施設に紙媒体で配布したり、広報に掲載すれば目にとまるかもしれない。早めに宣伝することは、計画を守ることにもなるのではないか。
知人から教えてもらったことだが、YouTube で図書館を名指しで「舞鶴市は大きなハコ

モノをつくろうとしている。市民にぜんぜん意見を聞いていない」と発信している人がいる。こういったことに対抗するにも、発信が必要だろうと思う。

★ 副会長
施設建設は、みんな「ハコモノ」とされて、図書館の建設も選挙の争点となることも多い。よい図書館ができると、反対意見もあっというまに消えてしまうものだが。

★ 委員
福知山市でも、図書館建設の際に反対意見があったようだ。今となってはよく利用されている施設で、結果としてはよかった、ということになっている。

★ 委員
福知山市の新しい図書館は大変良い施設だと思うが、前の建物のころからよく運営されていたと思う。平成12年頃に篤志家が1億円を図書館に寄付したと聞いている。そういうこともあって資料費が充実しているのではないか。福知山市は、ふるさと納税で政策に対する寄付ができるようになっているが、図書館政策への寄付は人気があったそうだ。福知山市は新しい図書館をつくるまえから人気があったようなので、舞鶴市はそうとうがんばらないといけないのではないかと思う。

★ 会長
確認できたこと、議題⑨で基本計画の方向性が出てきたように思う。
「分館」については、機能の問題が前提であってどんな施設でも使えるということが確認できた。いまある3つの分館は制度名称としては使うが、将来構想に分館という言葉をつかうときには注意する必要がある。
市民アンケートについては、図書館利用者のアンケートだという注記が必要だと思う。図書館の利用イメージがある・なし、繰り返し利用しているなどデータはあるのか。

☆ 事務局(図書館)
アンケートの基礎的な質問で、利用回数などの回答は得ている。
アンケートは図書館で利用者に紙配布で募集した他、舞鶴市のメール配信サービスと舞鶴市の LINE 登録者にアンケートを依頼して WEB でも回答を集めている。
WEB で得た回答は図書館利用者に限られていないが、募集対象の年代・性別などは固定できないので、平均化されたデータとは言い切れない。

★ 会長

★ 会長 WEB での回答者から「ある程度図の書館を利活用していない人の背景が推定できる」とは書くことができるが、決めつけるようなことはできないだろう。 アンケートだけでは顕在化した要求課題は出てくるが潜在的な必要課題は抽出できない。潜在的なニーズは理論分析するしかないだろう。 アンケートの意見だけを反映してつくると、声の大きな人だけの楽しみのための施設となってしまう。意見の扱いには注意が必要だろう。

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